教育支援事業報告エネルギー・環境教育セミナー 報告書|教育に関する調査・アンケート結果  

 

「エネルギー・環境教育セミナー」アンケート 集計結果




教育問題懇談会委員アンケート 集約結果



調査期間 平成21年11月27日(金) セミナー終了後
調査対象 セミナーを傍聴した環境・エネルギー教育問題懇談会委員 14名
回  収 12名 (回収率86%)

1.基調講演について
問1. 内山氏の基調講演についてどう思われましたか?
テーマの選定、講師の選定、講演のわかりやすさ、適切な内容だったか否かなどについて自由にご意見を記入願います。
ご意見: エネルギー教育第一人者の内山先生の講演は大変勉強になりました。著名な先生でもあり、時間が短く、先生の話されたことすべて出されなかったことが残念です。
ご意見: エネルギーについて真剣に考えなければならないことは分かったが、学問としての内容は、教育現場とかけ離れている感があり、ギャップを感じた。パネルディスカッション形式を取り入れるのもひとつの方法ではないか。
ご意見: エネルギーシステムや独自のエネルギー学についての専門的な話については、ついていくのが精一杯であった。教育に求められるものや総合的な学習の時間での取り組みについては理解しやすかった。しかし、エネルギーについて取り組むべきという教員の意識に対して、エネルギーに関する知識不足から実際に授業がなされていないなど手厳しい話でもあった。海外の学校でのエネルギーに関する取り組みは大変興味深く話を聞かせていただきました。
ご意見: フィンランドやスウェーデンの具体的な教育内容は大変興味深く聞かせていただきました。こうした世界の動向の中で日本を見つめ直すということが大事だと思います。こうしたお話がもっとあるとよかったと感じました。
ご意見: 理科教育のテーマが自然を見つめ自然から学ぶ中で、問題解決能力を高めるということで実践を重ねている。出前授業で普段見ることのできない実験を経験したり、身近な生活の場面に学びを結びつける工夫を展開中である。内山先生のご講演の中には、現在小理で目指している目標が分かりやすく説明されており、学ぶことが多くあった。具体的な実践についてももう少し言及できる時間があると更によかったと思う。
ご意見: 全体的にはやや専門的で難しい感じがしました。「思いを言葉に」→「言葉を形に」→「形をモノに」の流れはとても分かりやすく、現場でも活用できると思いました。
ご意見: 大変丁寧な説明とスライドでよく理解できた。マクロ的な視野からエネルギー環境教育についてそのスタンスを教えてもらったことはよかったと思う。問題解決的なアプローチが学習の中に必要であることはここ近年強調されてきたが、福井市の小学校でも各教科で取り入れ、実践を繰り返してきている。今後もさらに実践を重ね、自分で考える力を強化していきたい。
ご意見: 外国での授業の事例等について講話されていましたが、子ども自身に答えを見つけさせる授業方法は、時間、労力等が非常にかかる方法であり、理想的であると思いました。日本でも少しでも取り入れられれば今以上に自主的に考える子どもたちが増えるのではと思いました。
ご意見: 前半は少しわかりにくいと感じました。後半特に終わり近くに、子どもたちに教えるノウハウ(事例を含め)が紹介されたが、参加者は教育関係者が多いため教え方を中心とした方がよいのではと感じた。
ご意見: エネルギーはシステムとしての考え方が必要であり、その基本条件としてセキュリティ、供給力確保、社会的受容性をあげられた。また日本ではエネルギー教育の問題点や諸外国での例をあげ、今後の進め方に大いに参考になった。但し、内容的に少し難しいところもあり、もう少し分かり易く説明していただければ、更に理解し易かったと思う。
ご意見: エネルギーに関連した社会情勢の変化についてよくわかりました。が、エネルギー学については難しかったように思います。エネルギー教育は「総合的な学習」の時間で取り上げられているのが少ないということがわかりました。でも教育現場の多忙な状態の中ではしょうがないと思いました。
ご意見: 内山先生の基調講演の内容を記載したセミナーの要旨集と講演内容に大きな違いがみられたように思います。エネルギー事情やこれからの取り組みが主体となり、エネルギー・環境教育の意義と課題等の内容が少なく、先生方は何の話をしているのか?難しい話をしているととられた感じだと思います。先生方には要旨集での内容を聞きたかったと思いますので、その辺のことを先生がどう考えたのか疑問です。基調講演は、教育関係者の方がいいかもしれません。
 
2.エネルギー・環境教育実践校事例発表について
問2. 小・中学校のエネルギー環境教育実践事例発表についてどう思われましたか?
発表の選定、発表のわかりやすさ、発表内容などについて自由にご意見をご記入願います。
ご意見: 中学校分科会は取組みの切り口が違う2校であったため、大変参考になった。大学附属中より公立中学校2校だとその取組みも変化があり、参加者も参考になる部分がある。若狭町三方中学校の総合で環境エネルギー教育に十分取り組んでいるので、次年度発表してもらってはどうでしょうか?
ご意見: 実践を発表した学校にとっては大変効果のある有意義なものであると思う。しかし、広がりをねらっていくのであれば、他の学校でも実践可能であるという思いを持ち帰ることのできる内容や提案がふさわしい。時間的には、実践校の発表だけで費やされてしまい、盛り上がりは期待できない。会の形態から、参加者は意見が言いにくいのかもしれない。
ご意見: 京都府の和束中学校の取り組みは、地域の特性を生かした授業を展開して、生徒たちにふるさとへの愛着を持たせるとても興味深い発表でした。題材には京都特産のお茶を利用してエネルギーに関する授業を展開されたことも、生徒たちの興味・関心を高め楽しく学習することができたことと思います。神戸大学附属明石中学校の発表では自校の教育目標である「グローバルキャリア人」の育成として「見つける力」「まとめる力」「調べる力」「発表する力」をつけるための手段として、エネルギー教育に取り組んでおられました。取り組みの中にはクロスカリキュラムなど他教科との連携や教師間の連携が目に浮かぶようでした。どちらの学校も細かい資料を用意してくださり大変参考になりました。
ご意見: 2校(小学校)の取り組みとも、子どものことを主体にして、地に足のついたことから確実に教育活動を行っているという点で感心しました。プレゼンテーションを使ってとてもわかりやすい発表であり、他の学校の先生方にもたいへん参考になったのではないかと思います。
ご意見: 棗小学校の実践を見て思ったことは、体験活動が多く取り入れられており、子どもたちが目を輝かせて活動をしていた。低・中学年には概念理解が難しいエネルギー環境教育を「体験」によって実感し、イメージとしてそれぞれの子に合った学びができていたように思う。特に教師が子どもと一緒になってレモン電池作りに取り組み、学びを深める授業等、楽しく適切な活動であると思う。
ご意見: 構内の職員会議のため、発表から後は参加できませんでした。
ご意見: 富山県の実践校では、エネルギー環境教育をカリキュラムに位置付けて、年間を見通した実践を行っている。社、理、家、総合という様々な分野で3つの柱(電気と私たち、生活と環境、省エネ)を立てて実践している。全校8学級が「追突、行動、発信」するエネルギー環境教育の元、相互に理解を深めながら、一丸となって取り組んだことは学習の定着について大きな効果を育んだことだろうと思う。また学びを他学年の子に公開するために壁新聞にまとめ発表したことも、知の統合に役立っていて大変参考になった。
ご意見: 学校の地理的特徴等を生かしたエネルギー教育授業を実践されていると思いました。また、発表も実践内容を細かく、分かりやすく話されていました。
ご意見: 棗小学校の報告を聞いたが、分かりやすかった。学校での取り組み、年を重ねる様子など子どもたちの意識向上がよく分かり、今後の様子も期待できると感じた。
ご意見: 小学校の事例発表で、子どもたちの年齢に応じて植物の栽培や節水、節電といった身近な取組みを行い、環境に対する関心を高めたり、高学年に対して発電所見学を行うなどレベルに応じた取り組みを行い、体系的、総合的に学習できるように工夫していることを感じた。環境については先生方にとっても身近な課題であり、比較的理解し取り組みやすいが、エネルギーについて体系的に理解することは難しそうなので、まず先生方に対し、キチンと理解してもらうための仕組みや教材などのサポートの必要性を強く感じた。
ご意見: 無理のない実践でわかりやすい発表でした。エネルギー環境教育のカリキュラムができていることに感心しました。課題にもありましたが、教育現場の多忙化を考えると、発表校の選定は難しいと思いました。
ご意見: 小中両方みましたが具体的な取り組みなどで発表校の発表内容はいいと思いました。前回もそうでしたが、発表校への質問で「校内の先生方の合意をどう取り付けたのか?」との質問がありますので、その辺の話は聞きたい内容でしょうから、発表校に対して事前にそのような内容を含めるようにお願いしたらどうかと思います。
 
3.セミナー全体について
問3. 全体の構成、支援業者によるパネル展示等、その他ご意見がございましたら自由にご記入願います。
ご意見: エネルギー教育実践の発表となると、他校の先生方はなかなか参加、研修しようという気持ちになれないのではないか。総合学習で各校が取組んでいるものも環境の分野が多いと思われる。環境教育についての実践校発表か講演があるとより多くの参加者がいるのではないか。
ご意見: 会場は広々としていてゆったり感があり、気持ちの良い環境だった。支援事業者による展示、演示等は壁際に設営されていたが、フロアーの空間を生かした形の方が足が向けやすいように思った。実践発表校関連の様子が分かるパネル(パワーポイントの各スライドでも可)があると、より分かりやすかったのではないか。(立場としていただいたものが多過ぎるように思う)
ご意見: パネル展示や演示実験では原子力・関西電力・北陸電力などエネルギー関連の興味深い物を見たり体験したりすることができた。よくある自転車による発電も実際にやってみると負荷がかかって大変なことがわかり、エネルギーを実感することができた。学校関係者の参加が多いので、東京書籍や啓林館など出版社の出展もあるとおもしろいと感じました。
ご意見: 支援事業者のパネルや実演を拝見して、エネルギー環境教育に対して全面的な協力をいただいていることを強く感じました。興味・関心を持たせながらエネルギーを身近なものとしてとらえられるとうに工夫がしてありました。こうした取り組みが多くの学校に伝わるようにならないといけないと感じました。
ご意見: 各学校では今後も出前授業等、ますます支援事業者との連携を深める活動が必要になってくると思う。その上で、時間があるならば、支援事業者にも時間を割り振って5分程度の説明を参加者にアピールすることがあるとよいと思った。その他、各企業においてもISO活動を通してエネルギー環境教育に提言して下さるところがあると思うので、そうした声も聞けると大変参考になると思う。
ご意見: 全体会場前の各コーナーがとても良かったと思います。土・日あたりに子ども対象の催し物をしてもよいと思いました。
ご意見: 10年を越す開催、その蓄積がセミナーの全体構成に生きていたと思う。3部作の構成はセミナー受講者にとって分かりやすく構成されていた。またパネル展示会場が広くとってあり、参加者同士が情報交換をする際に大変都合よく配置されていたと思う。
ご意見: ブース出展について、電力関係の事業者以外の出展も検討されては如何でしょうか。
ご意見: 講演もよいがパネルディスカッションに数人の関係者を入れて(講師も)議論する場があれば、さらにエネルギー教育の方法が見出されるかも知れない。事例発表を少なくして、教育者自身の話す場があればよいと思える。
ご意見: 山下先生の講演の中でエネルギー教育のポイントとして、①エネルギー資源の有限性、②安全供給の確保、③地球温暖化問題をあげて、計画的、継続的(指導計画に取り込む)に取り組むことが必要と言われたが、事業者としてもそうした視点で今後ともサポートしていきたい。
ご意見: 実験のモデル展示を見る時間が少なかったのが残念です。もう少し見学できる時間が欲しかったのですが、日程上無理でしょうね。
ご意見: 開催も10回となり、補助金の話も整理され事務局には敬意を表します。今後とも継続をお願いします。今回の事業者の展示は、動線から離れすぎて展示を見に来る先生が少なかったように思いますので、レイアウトを考える必要があると思いました。また、事業者の展示もいいですが、事業者ばかりだと警戒する先生もおられるので、教材メーカーを入れてはどうかと思います。

 

 

 

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