教育支援事業報告エネルギー・環境教育セミナー 報告書|教育に関する調査・アンケート結果  

 

「エネルギー・環境教育セミナー」アンケート 集計結果




「エネルギー・環境教育セミナー」参加者アンケート 集約結果



調査期間 平成21年11月27日(金)セミナー終了後
調査対象 セミナー参加者 122名
回  収 75名 (回収率 61.5%)

[調査概要]
1. あなたの所属についてお伺いします。
 
2. 今回のセミナーについて感じたことやご意見等をお聞かせ下さい。
Q1. 基調講演を聞いていかがでしたか?
 
Q2. 実践校による事例発表はいかがでしたか?
 
Q3. 支援事業者によるパネル・教材等の展示はいかがでしたか?
3. エネルギー広報のあり方についてご意見をお聞かせ下さい。
Q1. 国からのエネルギーに関するメッセージや情報発信は、国民に十分伝わっていると思いますか?
当てはまる項目を一つお選び下さい。


 
Q2. 学校における環境教育やエネルギー教育が必要だと思いますか?
 
Q3. エネルギーのことで、あなたがもっと聞いてみたい、知りたいテーマがあれば下記の中から3つ選んでください。
4. 2-Q4.今回のセミナーに関してのご意見やエネルギー・環境教育推進のためのご意見等について自由にご記入ください。[自由記述]
(回答数計:39件)
所属1.小学校(回答数:30件)

(1) いろいろな資料やモデル実験器具を見ることができてよかった。子どもたちになるべく目に見える体験をできることが大切だと思った。学年の系統を継続して学習していくことが、子どもたちの力を伸ばす方法だと改めて感じた。(発表より)
(2) 2つの小学校の取組みはとてもよくがんばっていてすばらしいなーと思った。小学校で「エネルギー」というものの捉え方は難しいと思う。身近な水や電気の節約、物を大切にした教育の取組みと具体的な成果があると良いと思う。せっかく取り組んでも、具体的な成果が見えなければ、分からなければ、継続意欲は難しいでしょう。
(3) 私は理科が専門ですので、エネルギー・環境教育に取り組みたいという気持ちはあるが、理科の授業としてプラスα行うというのは正直非常に厳しいと感じている。授業でも少しは触れるが、やはり総合の時間などを中心に、今日聞いた実践校の取り組みを取り入れたいと思う。ありがとうございました。
(4) 基調講演は内容が難しすぎてよく理解できなかった。棗小学校の発表がよく分かり、とても参考になった。田中先生をはじめ、他の先生方ご苦労様でした。
(5) ビンの中での植物の成長、ドリームハウスなど少し参考になった。
(6) 基調講演の内容が現場の取り組みと随分かけ離れているので、現場にいかせる内容にするといいと思う。2校の発表は実践がわかりやすくまとめられており、とてもよかったと思う。
(7) エネルギー学について少しわかったように思う。事例発表は、教育環境や指導の方法などがよくわかった。エネルギーにはやはり予算があり、周りの協力があれば充実するのだと感じた。予算と人材、時間確保の必要性を再確認し、学校内での取り組みはどうであるかを考えていきたい。
(8) エネルギー・環境教育は、校内のレベルに留めることなく、校外特に保護者を巻き込んだ取組みが必要であると考える。本校ではPTA活動などで少しずつ取り組んでいるが、難しいところであると感じている。
(9) 児童の身近な教材より取り上げて、体験的に理解を深められるような授業を展開する。時間を計画的に確保する。
(10) 基調講演はレベルが高すぎる。エネルギー実験のデモンストレーションがあってもいいのではと思う。(毎回そのコーナーは設置されているが)又は、環境を守るという視点から、自然を守るという点での講演でもよいのではないか。武生ではコウノトリを招くための活動があるし、敦賀の中池見だってある。主催者とは全く違う分野であるが、大きな心をもって行っても…。気候や気象の話などいろんなプロが講演すると面白い。
(11) 現場の指示に役立つ具体的事例を取り入れた内容の講演をしていただけるとありがたいです。
(12) 基調講演の内容が、あまり学校現場に役立たないものであった。時間だけがかかりもったいなかった。
(13) エネルギー・環境教育は是非進めていきたいと思うが、カリキュラムを組む時、時間を生み出すことが難しい。研究指定を受けるのでなければ、無理のない時数で進めていくことが大事だと思う。
(14) 小学校における実践を進めるためには、現場の情報交換の必要性があるのではないか。実践校発表後、小グループにおける中で、参加者の現状や悩みなどの解決の場が欲しい(校外学習の取組み→授業での例)。参加者が受講者という立場でなく、共に考える場の設定が必要ではないか。総合講評でセミナーのまとめとなり、よく分かった。
(15) やはり現場での実践例がとても参考になり、わかりやすい。また、県外の学校での取り組みも聞くことができとてもよかったと思う。
(16) 教材、教具を充実させていくこと、外部からの専門家を招いての研修や出前授業など、学校だけではなかなか実現できないことがあることに気づかされた。先進校(実践校)から少しでもノウハウ等を教えていただけたことは、今日参加させていただいた成果だと感じている。ありがとうございました。
(17) 様々な活動に取り組まなければならない中で、エネルギー・環境教育を特別なものと捉えず、理科や総合の時間をうまく使っていくことが大切であると感じた。やらなくてはならないではなく、やってみたいと思える教育活動でありたい。
(18) 各小学校の発表では、年間計画がしっかり立案され、目当てが明確にされ実践されていることがよくわかった。是非参考にしていきたい。また、家庭への広報の仕方について工夫が必要であると感じた。学校だけの取り組みで終わらないようにするべきだと思う。
(19) 自然保全とエネルギーの関係について、子どもの立場で深められる内容もあるとよかった。資料は一部あったが、ポイントを助言してもらえるとよかった。基調講演の後半部分をもっとじっくり紹介して欲しかった(海外の環境教育のカリキュラムや事例)。環境・エネルギー問題は重要であるが、今一歩意識が低かったり、実践するまでに至らないことも多い。もっと教員自身の啓発が必要と考えている。
(20) 成果と課題は2校の実践ともうなづけるものであった。本校も一昨年前までエネルギー教育を理科や生活の授業を中心に取り組んできたが、外部機関の出前講座などがとてもよかったようだ。でも現状の中で力を入れるとなると、課題山積みの中で難しい。ボチボチできるところから、というのがよいでしょう。
(21) 講演者の声量が一定のため多少眠気がきた。メリハリのある声量がほしかった。2校の小学校の発表内容は、我校においても取り組めそうな内容で大変参考になった。
(22) 社会の持続的可能な発展を…とおっしゃっていましたが、そもそもこの方向性がエネルギー・環境問題をつくり出しているのであり、このことを前提にした推進なら反対!!発展を止める、ペースをおとすことが大切だと思う。戻せとまではいいませんし無理でしょう。せめてペースをおとすということはできないのでしょうか。その方向での推進教育なら大いに賛成。
(23) 10周年等の記念として、今までのセミナー発表校から今日も継続して実践できている「エネルギー・環境教育」をいくつか支援事業者によるパネル展示コーナーでポスターセッションして下さると、各学校で大変参考になるのではないかと思う
(24) 今回の講演内容はあまりにエネルギー教育に偏ったものであったので、少々残念だった。環境教育のねらいからみると、今日の講演内容もOKなのかも知れないが、専門性が強くなればなるほど離れていくものも多くなるのではないか。もっと対象者を明確にしていただきたかった。
(25) 棗小学校の「教科等関連発表」など、今後の教育の参考になる発表がよかった。
(26) 講演ですが、学校現場としてはもっと低いレベルであるか実践化に結びつく内容とか、具体的例である方が良いのではないかと思う。学校での教育の必要性は充分理解しているので。
(27) 実践校での取り組みについて、詳しく紹介していただきありがとうございました。教科の中でエネルギーを取り扱う視点が分かった。
(28) 質疑応答の時間ではなかなか意見が出にくいので、グループディスカッションの形式を取り入れた方がよい。
(29) 体験で身につくことは実感が伴い、生活の中の実践に結びつきやすいもの。生活周辺にいっぱいあることを、上手に教材化して体験させていきたい。
(30) 普通の学校でも取り組める内容で、よかったと思う。
 
所属2.中学校(回答数:6件)


(1) 質疑の中で、研究の中心に環境教育をすえることは現実的には難しいという意見があった。学力の向上ばかりを意識するとそうなるのではと思った。これから生きる子ども達には必要な学びと考える。
(2) エネルギー、環境問題の何が問題なのか?何を子どもたちに理解させたいのか?を明確にして授業にかける必要があると思った。全校で推進していくためには、やること(内容)、やる方法を規定したテキストの開発が必要だと思う。
(3) 実践校の発表は具体的で今後取り組む上で大変参考になった。研究を通して多方面からの力をのばしている点がとても素晴らしいと感じた。
(4) 初めてでしたが、これから関心をもちたい。いろんなサポーターがあるとのことが分かったので、関係の先生方にも紹介していきたい。
(5) パネル展示のところでもらった資料を自校の理科担当や科学クラブ担当に渡して、是非活用してもらいたいと思った。
(6) 環境教育が多様な課題を抱える中でも重要なものなので、このセミナーによって、学校教育にしっかりと根付いていっているので、これからもしっかり根付いていって欲しいと思う。

所属3.高校(回答数:0件)
所属4.教育委員会(回答数:0件)

所属5.その他(回答数:3件)

(1) エネルギーについて体系的に教えることは難しく、先生方も試行錯誤のところや、外部(ゲストティーチャーとか)に依存するところが多いということが良く理解できた。もっと先生方に対する指導内容、教材とかのサポートの必要性を感じた。
(2) 子供達のエネルギー・環境教育の発展のためにも、学校だけでなく企業や家庭も一体となって進めていく必要があると思う。
(3) 企業として学校側の現状や、先生方の思いがよく分かった。とても良いセミナーだった。ありがとうございました。
5. 3-Q2. Q1で「4.あまりそう思わない」または「5.思わない」とお答え頂いた方に伺います。どのような情報発信をすれば、国からのメッセージが国民に十分伝わると思いますか。[自由記述]
(回答数計:12件)
所属1.小学校(回答数:12件)

(1) 国からの指針として、昔放送時間が制限されたことがあったように、本当に国をあげての省エネ等の取組みを実行されること、危機感を持った取組み&意識づけ。
(2) 高速道路の無料化など、環境向上と逆効果になることをやろうとしているのはとてもおかしいと思う。もっともっと副教材を作って配布するとか、機材購入費の予算を配分するとか、将来の環境のためにお金を使うべきだ。
(3) エネルギー・環境教育を支援し、学校における取り組みを各学校の自由発想において援助するとよいのではないか。子どもの口から親へ、国民へ伝わっていく。
(4) 国レベルを県、市の広報誌の中にコーナーを継続的に設けるなど、CMの様に魅力的なキャッチコピーが不足している。
(5) 学校と通して、子供たちや教員には十分伝わっているものの、一般市民の方々にはまだ伝わっていないような気がする。メディアや家庭内での取り組みをどんどん増やしていく必要があると思う。また、なぜ今考える必要があるのか、根本的な意識づけも弱いと思う。
(6) テレビのCMを増やす
(7) 環境が悪くなっている現場をテレビ等で広報する。将来予想されるシュミレーションを提示する→切実な課題であることに気づかせる。海外の環境に対する高い意識、施策等を紹介し、日本の将来のビジョンを具体的に期間を明記し具体策を示す。
(8) 情報発信の方法というより、現状をどう伝えるかかと。何だかんだ豊かな生活をしている中で、まずいと思わせることがなければ、多くの人々の生活は変わらないと思う。そもそも国が直接伝えようというのが無理だと思う。そうなるように政策的に仕向けていくことが国の役目では。かといって国の出先機関を作るというのはさらにナンセンス!!
(9) それぞれの地区で「集会」がある(新年会や自治会の総会等)。その場で、自治会会長さんたちにパンフを配って一言「読みましょう」と言ってもらうだけでも、HPを用意するより効果があると思う。つまり地域コミュニティにもっと協力を求めるということです。
(10) エネルギー問題について、国民の意識はまだ高くない現状にあっての情報発信は、どのような国民のレベルに対して行っているのか、もっと国民にとって必要性のある内容にしていく方がよいのでは。
(11) マスコミを有効活用し、新政府の方針を具体化し、国民の協力を得ることを求めていくと、伝わり方が強くなると思う。テレビのゴールデンタイム利用、有名タレントの出演等、手段を工夫して。
(12) “CO2 25%削減”が出て以来、様々な形のアピールといいながら“環境”と感じさせないで、身近な生活を見直すような番組等があり、いいなと思っている。

所属2.中学校   (回答数:0件)
所属3.高校     (回答数:0件)
所属4.教育委員会(回答数:0件)
所属5.その他   (回答数:0件)

6. 3-Q5.環境教育やエネルギー教育について、貴校で実施する上で何か問題点などがあればご記入ください。[自由記述]
(回答数計:35件)

所属1.小学校(回答数:27件)
(1) カリキュラム上しっかりと環境・エネルギー教育が位置付けられていない点
(2) 他の教科との兼ね合いが難しい。総合の中で自由に・・・ではなく、教科として位置づければやらざるを得ないと思う。
(3) 必要だと思うが、学校現場の教員は忙しすぎる。主要教科の教材研究をする時間すらない。教育であればすべて学校ということで何でも学校に押し付けられている。
(4) 環境やエネルギー教育の必要性は感じるが、他にもキャリア教育、情報、金銭教育と取り組むべきことがあり、精選が必要。
(5) 教材・教具、資料作成に時間と労力がかかりすぎる。予算がない状態では日常的に推進することはできない。限られた時間の中で充実した環境・エネルギー教育を行うためには、各学校に学校教育コーディネータ(仮称)などのような人材が必要ではないだろうか。
(6) 限られたカリキュラムの中で時間がとりにくい。
(7) 学校で学んだことをいかに家庭、地域まで広げていくかが課題であるが、地道にやっていくしかないと思う。学校での学びが実生活にもつながっていくような方法を考えなくてはいけない。
(8) 指導時間の確保が困難。予算(外部講師の謝礼、教材・教具、交通費など)
(9) 単発的ながら継続して取り組み(イベントの中、学校開放時)を進めることで意識化(子も親も)できる。その為にも経費的補助が必要。外部講師等のヒントが今日の発表からたくさんいただけた。
(10) 時間と予算、教材。特に大規模校においては教材の数、小規模校においては教材一つあたりの単価。指導内容が増えた分、時間の確保が難しいと思う。また、人材(連携してくださる企業)との関わり方。
(11) 時間数と教具等の不足。
(12) 専門知識のある教員がいない。
(13) 調べ学習をする場合の資料等が少ないことや、検索する場合に時間がかかること。子どもたちの調べたいことに合う(レベル)資料が探せない、または時間がかかる。人数が多いため、体験活動を学習の中に入れられない。
(14) 総合的学習等で充実した教育課題にする時間がない。多様で細切れの学習になってしまい、基調講演にあったような、地球規模で自分の生き方にまで深めるカリキュラム、指導法を考える教師のゆとりがない。モデルを紹介する機会を多く設けてほしい。研修する時間がない。
(15) 教材・教具の不足と、授業カリキュラムの中へ環境・エネルギー教育を系統的に取り組んでいくための研究が不足している。
(16) 教材準備や指導力面で、人材・費用の問題もあり難しい。
(17) 器材、人材
(18) 総合的な学習の時間が少なくなり(新指導要領)、これまでどおりの授業時数を確保しにくい。
(19) 教育といわれるものがどれだけ学校に求められているか、どこまで学校にもってくるのか。本当に必要なら教科の中に教材として組み込むなどの工夫がなければやっていられない。パンフを送りつけておいて、ご利用くださいといわれても、非常に困る。配布するだけということが、ほとんど全部公的な機関である。予算があるからとりあえず作って分けました、という感じしかしない。中身はしっかりしているが、それらを使う時間はありませんし、クリック一つでネット上で調べられるものばかりである。

(20)

エネルギーの必要性。エネルギーは例えば電気の場合、コンセントには当たり前のように電気がきていると思っている。もし、電気のない(電気をストップさせたとき)状態を意図的に計画的に実践(避難訓練のように)できると、実体験がもてるのだが、保護者への理解と協力を求めることが難しい。
(21) 自然エネルギー(太陽、風、水)での発電などを実物を見せたいのだが、交通費等で学校現場は難しいものがある。
(22) 教材や材料購入に係わる経費負担が大きい。自由に使用できる予算がほしい。企業との連携も行いたいが、それに伴う経費の支援がない。これらの課題をどのように解決していくかが重要だと思う。
(23) 教員の意識を高めることが大切である。
(24) 材料、応援等は探せば見つけられる状態だと思う。学校でやった方がよい様々なテーマの教育を上手に組み合わせて実践していきたい。
(25) 今年度から教科によって時間数が増えたので、時数確保が難しいためなかなか環境・エネルギー教育に取り組むことができなくなっている。
(26) マンネリ化を防ぎ、継続していくための手立て。
(27) 教材・教具がない(特にエネルギー教育)。授業時間がない。授業の手引書等が欲しい。

所属2.中学校(回答数:6件)
(1) 専門的な知識が必要。地域の理解が必要。時間が必要。子どもの関心が低い。高まったとしても行動にまで移らない。考えも表面的。
(2) 水素と酸素から電気を発生する装置を見たが(燃料電池)、1個1万円と高価なのでもっと安価なものがあれば購入したい。
(3) 教材化が難しい。どの領域でどう扱うかカリキュラム作成が難しい。
(4) 教育課程の位置付けに対する、校内での共通理解。
(5) 時間が取れるか、機材があるか。
(6) 学校に求められる課題があまりにもたくさんあって、ある程度学校は今日的課題を焦点化して、効率的にカリキュラムに位置づけなければけないので、エネルギー教育を中心にもっていくことが難しい状況にある。しかし、必ず包含して取り組んでいかねばならないと思います。


所属3.高校(回答数:1件)
(1) 教員のエネルギーに対する知識が少ない。研修会などを通して、福井県の現状、政策などを教えていただく機会があると授業へいかせる。ようするに授業の自分のネタが少ない。調べる余裕がないのでこのような機会を利用したい。勉強不足ですいません。

所属4.教育委員会(回答数:0件)

所属5.その他   (回答数:1件)
(1) 学校だけで環境・エネルギー教育に取り組むのは難しいだろうと感じる。地元の企業、団体の力を借りて教育を進めていくとよいのではと思う。

 

 

 

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