教育支援事業報告エネルギー・環境教育セミナー 報告書|教育に関する調査・アンケート結果  

 

「エネルギー・環境教育セミナー」アンケート 集計結果




教育問題懇談会委員アンケート集計結果



調査期間 平成20年11月27日(木) セミナー終了後
調査対象 セミナーを傍聴した環境・エネルギー教育問題懇談会委員14名
回  収 10名 (回収率71%)

[調査概要]
問1. 小倉氏の基調講演についてどう思われましたか?(テーマの選定、講師の選定、講演のわかりやすさ、適切な内容だったか否かなど)

・新学習指導要領に則した内容であったが、やや話が抽象的であり、実践事例を交えての話のほうがよかったと思う。

・将来の社会を担う子供たちが科学的リテラシーを身につけることの意義・必要性について大変分かりやすく話をしていただいたことは、学校で教育を進める方向性を考えることに役立つと思った。方法論をもう少し示していただけるともっとよかったと思う。

・自分の将来の生活と関係づけた学習をしなければならない。状況に応じて適切に判断する能力を要する労働力のために、子どもたちを育てていかなければならないと思った。

・移行措置を目前にして、次年度からの教育課程編成を考えていく中で、科学的リテラシーの育成の必要性、重要性、育成するための向上策などを調査結果などを踏まえ分かりやすくお話していただき大変役立った。これらエネルギー環境教育を進めるにあたって「生活者」としての子ども達の学びを大切にしていきたい。

・大変新鮮な気持ちで聞くことができた。生活の中でどの教科も大切なことですが、特に自分たちの生きているそのものの中での関連を、教師自身が考えて授業をする姿勢がとても大切であると思う。

理科好きだった私にとって、子供たちの理科離れが進んでいるという状況は悲しく感じるが、それ以上に、そのことが人間としての生きる力を育む能力の欠落につながっているということを知り、非常に危機感を覚えた。しかし、科学の根本は自然に対する興味だと思うので、好奇心を失うことが人間力の低下につながるというのは至極納得である。そのことを小倉先生はわかりやすく講演され、教育に携わる者として非常に有意義な時間であったと思う。最初はエネルギー・環境セミナーの題目とダイレクトにつながるテーマでないように思えたが、根本に関わる大変重要なお話で、全方位において適切だったと思う。基調講演にふさわしい内容であった。

・生活と科学は学校教育では今後増す必要がある。講演の内容はわかりやすく理解できた。科学や理科担当の先生だけでなく、もっと幅を広げた先生方にも聞いて欲しい内容であった。

・話の内容・対象が広範すぎた。1~2つの事例を基に(たとえばPISAの詳細など)進行したほうが分かりやすかったかもしれない。

・講演内容は事業者の立場からはポイントがしっかりしており、分かりやすかった。内容的にも教育と生活を結び付けることが重要との話はよかった。

・内容については適切であったと思うが、一般の方々には少し固くて分かりにくかった所があった。

問2.

「燃料電池自動車を活用した授業カリキュラムの開発および実施」の事例紹介について、どう思われましたか?(発表のわかりやすさ、発表内容など)

・内容も分かりやすくよかった。

・カルキュラムの内容や授業の様子をもう少し詳しく説明していただけるともっとよかったと思う。

・電気分解でH2OがH2とO2になって、その水素で自動車が走るということ、不便さから新しいものが作られていくということが期待できた。

・子供たちに夢や憧れを抱かせるエネルギー・環境教育を実践されていることに感銘を受けた。

・とても分かりやすく、自分たちの夢の実現に向けての環境・エネルギー教育に刺激を受けた。

・燃料電池自動車といういかにも子供たちの興味を引きそうな題材を用い、それを通してエネルギー・環境問題を教えるという手法は非常におもしろく有効だと感じた。しかも、座学で子供たちの期待感を煽り、実験で体験し興味を花開かせる構成となっており、職場での子供たちの楽しそうな顔が目に浮かぶ。現在の子どもたちは最初から完成されたものを与えられ、様々な体験をバーチャルに味わうことができる。その中で、このような体験型の工夫にあふれたカリキュラムは好奇心を目覚めさせる絶好の取り組みだと感じた。

・この報告は大変参考になる。実施した学校では大変プラスになったと思う。今後もっと多くの学校で実施するとよい。学校対象ばかりでなく、保護者や別の大会など、ジャンルを広げて発表して欲しい。

・子供たちの興味を喚起する工夫がよく理解できた。また、生徒の進路に対する啓発まで踏み込んでいてよい。話も理解しやすかった。

・発表内容は分かりやすいが、テーマと話された内容に相違があるように感じた。話も内容も盛りだくさんで、短時間であったので、ポイントを絞ったほうがよかったと思う。

・写真を多用して分かりやすかった。
問3.

エネルギー環境教育実践校事例発表について、どう思われましたか?(発表校の選定、発表のわかりやすさ、発表内容など)

・分かりやすく説明していただいてよかった。

・発表校の選定は適切だと思いました。施設・設備については、恵まれ過ぎて隔たりを感じましたが、教育活動面の工夫、意欲的・積極的な取り組みは参考になることが多くあると思った。

・先進的な取り組みを知ることができてよかった。

・全校体制の確立、大学や機関等との連携の大切さが分かった。学校での「学び」と生活中での「関連付け」、さらには「実線」ということが重要であると考えさせられた。

・20分の発表でもったいない。もっと多くの先生方に聞いてもらいたかった。

・ [杜の里小] 恵まれた環境を活かし、地域に根差した素材を通じて身近に環境教育に取り組む姿勢は共感がもてる。里山という思想は近年再評価されているが、日本文化が生み出した「共生」の思想を体感できる貴重な財産であり、エネルギー・環境教育を論じるうえで最も重要な考え方を学べる環境だと思った。現場の先生方も校務に加えて大変だと思うが、今後も周囲と連携し、継続いただきたい事例である。

[中央台東小] 前述の杜の里小とある意味対極の、人工的な立地にある学校である。教育プログラムもすべて提言型の「与える」タイプのテーマに見える。このタイプのカリキュラムはもっと汎用性があり、どの環境においても実践できるものである。それは重要であり、杜の里小のような恵まれた環境になくともエネルギー・環境教育が実践されなければ、真の普及は為し得ない。この学校では産官学民の連携と体験を重要視して実践されているようだが、エネルギー・環境教育以外でも重要なことであり、大いに参考になった。タイプの異なる両学校を対比でき、有意義な組み合わせであったと思う。

・小学校の発表を聞いた。なるほどと思う。こうした活動は他の学校へのPR、そして保護者、家庭への行動へつなげるよう拡大すれば、よりエネルギー・環境教育の普及・認識につながると思う。

・竹のペレット作りは本県でも活用できそうだ。地域活動にまで広げられれば、面白いと思う。大学との連携・支援は本県でも推進するとよい。

・中学校の発表に参加したが、内容的にはいいと思う。ただ、短時間での発表と短時間の質疑応答であったので、物足らないと思った先生が多かったのではないかと思う。基調講演や機構の発表を短くして、先生の討議時間を確保したほうがいいと思う。

・中学校の部を聞いたが、分かりやすくまた、発表者の熱意が強く感じられてよかった。

問4.

全体の構成等について他にご意見がございましたら、自由にご記入願います。
・理論から実践という流れでよかった。

・実践事例発表が県内外の学校・研究機関によって行われる企画がとてもよかった。今後、出前講座の拡充等により、エネルギー・環境教育が一層普及するよう広報活動に努力していくことが大切であると考える。

・初めて参加させてもらったが、思ったより分かりやすく、切実なものであった。

・連携という視点で学校と企業や大学等々とが実践している事例なども取り上げていくとよい。

・充実した内容であり、不満はないが、唯一残念だったのは小学校と中学校の発表が分かれて行われたことである。小学校と中学校、両方のPTAに関わる私にとってはどちらも興味があり、是非拝聴したかった。しかし、そもそもセミナーの趣旨として、学校の教員をメインに捉えたものだと思うのでそれも致し方なく、すべてを順に1会場で発表していては時間も長くなり来場者の集中力も持たなくなると思うのでやむを得ないと感じる。全体的には、根幹に関わる大きなテーマを持った基調講演、産・官側からのアプローチである日本原子力研究開発機構の発表、そして現場の小・中学校の発表とバランスがとれた内容であり、個人的には大変満足している。なお、微細なことであるが、会場後部の各機関の展示・実演コーナーがいささか寂しく感じられ、もう少し来場者の気を引く工夫があると華を添えられたかと思う。無論、それが主題ではないので、人員や設備にかけるエネルギーを考えるとそれも致し方ないかもしれない。

・大変よかった。先生の対象を拡大するとよい。これはひとつの考えだが、高校で生徒も参加してセミナーを開催すればより効果が出ると思う。高校生で理解できる。

・関係者が一同に会し、講演や発表を聞いてディスカスできたことは非常に有意義でよかった。これからも継続して欲しい。

 

以 上

 

 

 

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