エネルギー・環境教育セミナー 報告書


テーマ: エネルギー・環境教育セミナー
開催日時:

令和元年11月27日(水) 14:00 〜 17:00

場  所: 福井商工会議所ビル 地下 コンベンションホール
主  催: 福井県環境・エネルギー懇話会
共  催: 経済産業省資源エネルギー庁
(北陸エネルギー教育地域会議、近畿エネルギー教育地域会議)
後  援: 福井県教育委員会
福井市教育委員会
■ 基調講演

演 題

エネルギー・環境教育で期待される資質・能力

講 師

日本体育大学大学院 教育学研究科長 角屋 重樹 氏

講師プロフィール:

広島大学、宮崎大学での助手、助教授を経て、文部省(当時)初等中等教育局教科調査官、広島大学大学院教授、広島大学附属福山中・高校校長、国立教育政策研究所教育課程研究センター基礎研究部部長、日本体育大学児童スポーツ教育学部教授等を経て、現職。長年にわたり理科教育を中心に指導・育成の研究に取り組んでいる。著書に「新学習指導要領における資質・能力と思考力・判断力・表現力」(編集代表、文渓堂)等がある。

(要旨)

1.各教科共通で期待される資質・能力

 今回の新学習指導要領の大きな特色として、全教科で育成する資質・能力と各教科で育成する資質・能力に分けています。つまり、教科共通のものと教科固有のもので分けているのです。

 各教科共通で育成する資質・能力には、知識・技能、思考力・判断力・表現力、学びに向かう力・人間性があります。今までは「知識理解」や「学びに向かう力」は今まであまり言われなくて、資質・能力といえば思考力・判断力・表現力を中心に見ていたのですが、今回大きく変えたのは知識も能力も態度も全て資質・能力と呼んでいる点です。

1-1.知識・技能

 そうすると、知識・技能をどのようにして育成するのか、思考力・判断力・表現力をどのようにして育成するのか、あるいは学びに向かう力や人間性をどのようにして育成するのかということを明確にしなければなりません。今からそのことについてお話ししたいと思います。教育界はどうも言葉に左右されていて、それが具体的な指導レベルに落ちていないものですから、私から知識・技能という資質・能力をこう考えてはどうかということを提案したいと思います。

 まず、知識・技能を育成するためにはどうするかというと、端的な例を出すと漢字や英単語、元素記号を覚えさせるときにはどうしますか。一番大事なことは繰り返しであることは間違いありません。その繰り返しのさせ方を今までと大きく変えなければいけないと思っています。例えば漢字を子どもたちに10個覚えさせたい場合、先生方は10個の漢字を書いた紙を子どもたちに配り、次の日にその漢字を覚えたかどうかをテストします。これは権威と脅迫による教育なのです。これは少し考えないといけません。では、どう考えないといけないかというと、10個の漢字を覚えてほしかったならば、まず子どもに10個のうち何個覚えるかを自分で判断させればいいのです。そうして、この中で好きな漢字をまず覚えていらっしゃいというふうに言ってやります。

 次に、今までの教育は「明日までに頑張って10個覚えてきなさい」という指導方法だったのですが、これからの教育はその覚え方も教えてあげないといけないのです。つまり、「朝10回書いて、昼10回書いて、夜10回書いて、寝る前に10回書いて、翌朝も10回書いてごらん」と言ってやるわけです。つまり、何個覚えるかというターゲットを子どもたちに決めさせて、覚え方を先生から指示するのです。そうすると、子どもたちが1個覚えてくると決めたら、忠実に翌朝1個覚えてくるわけです。

 そのときに、日本の先生方は非常に優秀な集団なので、思わず「たった1個か」ということが全身で出してしまうのです。これをやめてほしいのです。たった1個でもいいのです。子どもに「君はできるんだね」と言って下さい。すると、子どもは「明日もやってくるね」と必ず言います。「明日やってきたらまた見せてね」と言ってやれば、子どもは毎日やってくるようになります。

 そのときの一番大きなポイントは、子どもたちに覚える数を自分で決定させることです。そういう形で10個覚えようとすると10日間かかりますが、大体5日目ぐらいになると、最初に覚えたことを忘れてしまいます。忘れてしまったときに先生方は、「駄目ね」と言うのではなく、「もう1回やり直せばいい」と言えば、事態は変わるでしょう。これが必要なのです。

 人間というのは、全てうまくいくものではありません。右往左往しながら繰り返すことによって自分の知識が増えることを自覚させればいいのです。そういうことを知識・技能を通して育成してほしいのです。この形だと、どんな子どもたちでも7〜8割ぐらいはうまくいきます。これが知識・技能を育成する一つのすべだと言われています。

1-2.思考力・判断力・表現力

 それから思考力・判断力・表現力ですけれども、まず思考力を育成するにはどうしたらいいかというと、よくいわれるのはシンキングタイムを設けることです。しかし、ただ考えさせる時間を設ければ考えられるわけではありません。考えるためには考えるすべを持たせなければなりません。

 中でも極めて簡単なすべが二つあります。「違いに気づく、比較する」ことと「関係付ける」ことです。つまり、「考える」という言葉を使うなということです。「比べてごらん」「違いは何?」という形で子どもたちに聞けばいいのです。例えば満月を見て、「満月のお月様について考えなさい」と言ったら、「そこにウサギがいる」ということしか出てきませんが、満月と上弦あるいは下弦の月を比べるどうかと聞くと、「月の形はなぜ変わるのか」という問いに変わっていきます。これが考えることの一つの大きな手続きなのです。

 つまり、違いに気づいたり、比較したりすることが非常に大事になってきます。そういう力をつけてやらないといけません。そうすると、問題意識が発生して、子どもたちは追求するようになっていきます。つまり、考えるようになっていきます。そういうふうにして、違いに気づく力と比較する力をいろいろなもので育成していくことが必要なのです。それができたら、考えるすべが子供に身に付いています。

 例えば、算数の授業で「この問題について考えてごらん?」と言っても考えられません。「この問題は昨日解いた問題と何が違うの?」という形で、今日の問題と昨日の問題の違いを意識させる必要があります。子どもたちに違いを意識させたら、「昨日使った解き方を使って解いてごらん」と言えば、関係付けていることになります。つまり、既習事項をうまく使ってきているのです。そういうことを毎時間することで、子どもたちは「関係付ける」力がつきます。これからの授業は「考えなさい」と言うのではなく、「違いは何?」「比べてごらん」「関係付けてごらん」という方法で思考力を育成できるのではないかと思います。

 それから、判断力はどうやって育成するかというと、子どもたちが何か迷ったときに、「先生、どうすればいいの?」と言うのですが、そのときに思わず、教師は「よく考えてごらんなさい」と言います。しかし、自分の判断のすべを持っていないと考えられないのです。判断の一番大きなすべは何かというと、目的に返していくことです。ですから、「あなたは何をしたかったの?」というふうに、目的に必ず返しながら、目的との関係で物事を整理していく習慣が要ります。

 実際、授業の始まりに問題や目標を書いて、授業が終わったときに、こういうことが分かったねという言い方をすると、それは結果だけの問題になります。ですから、「今日はこんな問題を意識したね」「この問題に対して今日の出てきた結果は対応しているのだね」という習慣を付けてやると、必ず目的意識に返すようになります。これが判断力をつける上で一番いい方法なのです。ですから、絶えず目的に返すという習慣を、いろいろな教科でやってやる必要があります。

 表現力を育成するためには、表現する内容を持たせることと、表現する内容を表出するための表出技能が必要です。表現する内容は、理科や社会は極めて楽で、理科の場合は実験すればいいですし、社会の場合は資料で表現すべき内容が分かります。ただ、大きな問題があって、ただ実験させればいいのか、ただ資料を見させればいいのかというと、それは見ることではなく眺めることになります。理科の実験は必ず予想や仮説を基に組み立てていくので、必ず仮説や予想を意識させないといけません。社会の場合も、資料を読むときにただ「読んでごらん。この資料から何が分かるの?」と言っても何も分かりません。視点を与えて読ませる習慣を付けないといけないのです。そうすると、表現すべき内容が子どもたちに獲得されます。

 獲得されたら、今度は表出しないといけません。表出するときにただ「この実験や資料から分かったことを言いなさい」と言っても、表現すべき内容を的確に表現できません。的確に表現させるためには、実験であれば必ず問題や仮説に戻って、その実験結果を解釈させる必要があります。資料の場合も、「こういう目的でこの資料を読んだのだね」というふうに言います。これが一つの表出するすべなのです。

 もう一つは、全教科に共通するのですが、表現するときにわれわれは言語技術というものを使います。言い方として、「僕はこう思います。その理由は・・・」というのを必ずどの教科でも付けてほしいのです。理科の場合なら、「僕は、この実験事実からこう思います」、社会の場合なら「僕はこの資料をこう読んだから、こう思います」という言い方です。そうすることによって、言い方がパターン化されなくて、いろいろな教科に使えるような形になるのです。それが表出するときの一つのすべといわれているものです。

 それから、追求した問題とそれに対する結果を先に言って、その手続きは後から言うやり方に発表を変えた方がいいと思うのです。これから的確に表現するときにはそういうやり方をしないと、学校教育も社会の中で生きていけないのではないかと思います。

 もう一つ危険なことがあります。スマホなどは大体何分かけても料金は変わらないのです。あれはけしからんと思います。どういうことかというと、的確に短く話す習慣を付けることは非常に大事なのです。表現力を育成するときには、的確かつ3分以内で収めるのが一つの大きな鉄則だと思います。それが、スマホ文化や携帯電話の文化になって随分崩れたと思います。ですから、その辺はもう少し考えないといけないと思います。

1-3.学びに向かう力、人間性

 次に、学びに向かう力とはどういうことかというと、「人の姿から学べ」というのが一番的確な表現だと思います。学びに向かう力が発生するのは、人の姿を見て「自分もこうなりたい」というふうにターゲットになる人間像を先に作って、それに基づいて子どもを切り替えていかなければいけないのではないかと思います。

 それは医者や科学者でなくても、近くのパン屋さんやケーキ屋さんでもいいのです。そういう名人芸の生き方に触れさせることで、「自分もこうなりたい」というものをしっかりと持たせることが、時間はかかるけれども、学びに向かう力を身に付ける一番良い方法だと思います。

 一方、人間性というのは、人の存在を認めるということです。人の存在を認めることは、学級経営とも絡みます。つまり、学級の中でどのように触れさせるかというときには、まずは自分の意見を持って、その次に人の意見を聞くということが重要なのです。人の意見を聞くときには、必ず自分の意見と対比させて聞く方法が必要です。このすべさえ持たせれば、子どもたちは人の存在も認めるし、それが人間性といわれるものになります。時間はかかるのですが、それが手っ取り早い方法だと思います。

2.資質・能力という視点からの教材解釈

 今度は、教材開発についてです。今までの教材開発では、子どもたちにある原理・法則を教えることに主眼を置いていました。それはそれで構わないのだと思います。ところが、資質・能力論が出てくると、これからの教材開発は資質・能力を育成するための教材に変えなければならないのではないかと思うのです。

 理科を例に取ると、3年生の「風とゴムの働き」の教材の解説書に、「風やゴムの力で動く物の動きや動く距離を変えるなど、活動の目的によって風やゴムの力を調整することが考えられる」と書いてあります。これは何を意味するかというと、風やゴムの教材はみんな、もっと速く飛ばそう、遠くへ飛ばそうという意識が強いのです。これは子どもの一つの心理です。そうではなくて、風やゴムの力を使って、自分の目的に合うように力を制御してもいいのではないかという考え方が出てくるのです。つまり、風やゴムの働きを勉強した後に、この力を使って自分の目的に合わせたものに切り替えてみようというわけです。このことは、誰も気づいてくれなくて、みんな忘れているところなのです。

 例えば、3年生に「明かりをつけよう」という単元があります。乾電池と豆球を導線でつないで回路を作ったら明かりがつきます。明かりをつけるには、閉じた回路を作らないといけないというのが大きな学習目標です。ところが、目的・計測・制御という形を用いたらどうなるかというと、明かりをつけるときに閉鎖回路を作らないといけないのであれば、明かりをつけたくないときは切ればいいという発想になります。ということは、同じ教材を使いながら、目的を変えることによって、つけたりつけなかったりする制御ができるのです。そういう教材として価値付けられないだろうかというわけです。

 例えば、5年生のコイルの教材は、巻き数や乾電池の数によって磁力が大きくなります。ということは、自分の目的に合った力にするためには巻き数を自分で増減すればいいのではないかという考え方になるわけです。そういう形に教材を解釈すればどうでしょうか。私はこの考え方がこれからのエネルギー・環境教育とすごく結び付くと思います。そういう教材の解釈は今までありませんでした。とにかく増やせ、強くしろというものから、目的に基づいた制御があっていいのではないか、それが新しい教材の解釈になるのではないか、それが資質・能力論の一つの動きではないかと思うのです。

 教材解釈の変化の例としては、平成元年版の振り子の教材には、「糸につるしたおもりが1往復する時間は、糸の長さによって変わること」と書いてあります。それを平成10年版では、「糸につるしたおもりが1往復する時間は、おもりの重さなどによっては変わらないが、糸の長さによって変わること」というふうに変えたのです。平成元年版の場合は指導要領上、糸の長さによって変わることだけを実験すればよかったのです。ところが平成10年版は、「おもりの重さによって変わらないが」という文言をわざと入れることで、おもりの重さによって変わらないことを実験するように意図しているのです。つまり、糸の長さの実験だけでは困るというわけです。

 ということは、「糸の長さによって変わる」ときには、動力学で一生懸命実験すればよかったわけで、正しく値が出なければなりませんでした。ところが、平成10年版の場合は、うまくいく実験とうまくいかない実験があって、そのときに条件を制御する力をつけるという形に変えたのです。そういう資質・能力論に切り替えたのです。糸の長さが強く影響して、おもりの重さは振れ幅にはあまり影響しないことが条件制御で明確になればいいという形です。

 そういうふうに、教材の解釈の考え方を変えることによって、いろいろな世界がまた変わってくるのです。教材解釈を資質・能力という視点からもう一度見直したらどうかということです。

3.エネルギー・環境教育を包含するSDGs

 今度は、エネルギー・環境教育についてです。私は、エネルギー環境教育は一つの価値あるものだと思っています。というのは、エネルギー・環境教育特有の資質・能力があっていいのだと思うのです。それをわれわれは探さなければいけません。それを探すためには、われわれはただ発電所に行ったり、どこかの施設を見学したりするのも大事なことなのですが、それだけではなくて、授業の質をもう一回考え直す時期に来ているのだと思います。それは何かというと、エネルギー・環境教育特有の資質能力をどうやって見つけ出すかということです。

 最近、持続可能な開発目標(SDGs)がものすごくはやっています。理科教育学会でも今年から一気に出てきて、世の中みんなSDGsなのです。国際的目標として17個が挙げられているのですが、SDGsを全部達成しろといってもなかなかできません。その中で大事なことは、「7 エネルギー」がちゃんとあるのです。それから、「13 気候変動」もあります。ということは、エネルギー・環境教育に付帯するものはちゃんと盛り込まれているのです。つまり、エネルギー・環境教育を資質・能力できちんと行えば、SDGsの条件は全部満たすのです。

 内閣府の音頭で全省庁に取り組ませているのと同時に、各企業にもやらせているのですが、何をやらせればいいかということが一つも考えられていません。でも、17の項目の中にエネルギーの目標があるわけです。われわれはそこに目を付けることが必要です。

 これを基に、エネルギー・環境教育で次のような資質・能力が育成できないかということです。環境と触れ合うことで、環境について感じる心、環境について考える力、環境について実践する力を育成できないかというわけです。これまでは環境教育や環境問題と言われたときに、必ずダーティーなものを提供していました。川が汚れているから、掃除をしないといけないという形です。しかし、川が汚れているというのは大人の感覚なのです。今見ている子どもたちは、その汚れた川で育っているのです。だから、汚れているという意識があまりありません。なのに、なぜごみ掃除しないといけないのだろうというわけです。

 つまり、根幹に美しいものを美しいと感じさせる心の教育が要るのです。それがあってはじめて、汚れていることを自分で感じられ、行動できるわけです。ですから、これからのエネルギー・環境教育は環境ばかりではなく、美しい言語を使う力や美しいものを表現する力が必要だと思うのです。つまり、エネルギー・環境教育、特に環境教育の場合は最終的には言語教育という形になっていくと思います。そのときに、先生方ご自身がきれいなものに感動する体験が要るのです。そういう体験がなければ、美しさを感じる心は育成できません。

4.エネルギー環境教育で期待される資質・能力

 本学の博士課程後期に在籍する院生が、アメリカの子どもと日本の子どものお月様に対する感じ方を分析しています。同じ対象を取り上げても、国や文化、言語によって感じ方が異なるのではないかという大きな想定はあるのですが、本質的なもの、美しいものを美しいと感じる心は変わらないだろうと思っているのです。そういう形で、日本においても感じる心を育成することやそのメカニズムを考えないといけないと思うのです。そうすれば、美しさを保持するためには自分が行動しなければならないというふうになっていくのではないかと思います。そういうものが、特にエネルギー・環境教育には要るのではないかと思います。

 今は、エネルギー・環境教育の特有性を見つけ出す時代に入ったと考えています。どういうことかというと、例えば国語、算数、理科、社会などの教科は何のために勉強するのかと聞くと、先生方はよく「指導要領に書いてあるから」と言われます。それでは困るのです。そういう考え方をしたら、授業が変わりません。やはりその教科固有の見方や考え方があって、その固有性を見つけ出してこないといけないのです。ということは、教科固有の価値を見つけ出さなければなりません。すると、エネルギー・環境教育と言うのであれば、エネルギー・環境教育固有の資質・能力を明確にしておかないといけないでしょう。それは全員が全員同じになるとは限りませんが、そうしてはどうですかというのが私の提案なのです。

 やはりエネルギーについて考えさせるときには、未来予測がなければ困るのです。資源は枯渇するという未来予測です。ならば、自分たちはどうすべきなのかというふうに、未来を予測する力が必要になります。それから、化石燃料なども枯渇するので、資源の有限性についても意識させる必要があります。ならば、自分たちはどう行動すべきかという、未来予測に基づく行動の制御が必要になります。

 その他に必要なものが二つあります。みんなで制御するときに、個人の制御だと困るのです。全体で制御しなければなりません。そのためには合意形成が要ります。ですから合意形成する力をつけておかなければならないと思うのです。それから、合意形成はただ多数決ではなくて、いろいろな視点や立場、国の状況などから考え直さないといけません。ですから、多面的な側面から判断させることが必要だと思います。

 そういう力をエネルギー・環境教育は身に付けるのだということをまず規定すれば、今までの教材の解釈は変わってくるのです。「明かりをつけよう」という単元のときに、自分が明かりをつけたいときはどうするのか、自分が明かりを消したいときにはどうするのかというものを1〜2時間放り込めば、エネルギー・環境教育の大きな指導案の改革になるのです。それが資源の有限性や自分の予測に基づく行動の制御なのです。そういうものは全ての単元には要らないと思うのです。使える単元を利用して、こういう指導のパターンがある、それによって子どもたちはこういう力がつくということをはっきりさせないといけない時代に入っていると思うのです。それを先生方に提案して、先生方から「これはできそうだ」「できそうにない」、あるいは「こういうふうにすべきだ」という提案を私にしていただきたいと思います。

 この考え方に基づいて、うちの博士課程後期の院生がエネルギー・環境教育の博士論文を書いています。この考え方を基にいろいろな資料などをまとめて理論構成しているので、またいろいろな形で先生方にお見せできるようなものを、1〜2年の間に提示できるようにしたいと思っています。

 

Copyright(c) The Society for Environment & Energy in Fukui Prefecture All Rights Reserved.